春は子離れの時期!?

子育てをしていくうえで避けては通れない子離れ問題。

子供が幼い頃は親である自分が子供を守り育てていかなければと思い、子供と密に接していた方多いと思います。

やがて子供が成長していくと子供自身自分の世界をどんどん広げていき、親である自分の存在が子供から必要とされなくなり寂しい思いを感じる方多いのではないでしょうか?

特に春は子供の進学などに伴い、子供との距離が物理的にだけではなく心も離れていくように思う方多いかもしれません。

私自身、二人の子育てを通して、春は子離れについて考えてしまう時期だなと思っております。

親として子供が自立し成長する事を願う気持ちと、自分の元から巣立っていく強烈な寂しさなど、どこか相反する気持ちになり複雑な心境になるものかもしれません。

子供が自立し自分の世界をどんどん広げていく事は、親離れが順調に進んでいる証ではあります。

ですが親として子供はいつまでたっても心配な存在であるように思うので、子離れしなければと思うが、なかなか子供を手放せない子離れ出来ないと思う方多いかもしれません。

今回は子離れについて悩んでいる方に向けたお話になります。

子離れしようと思う時に、貴方はどんな気持ちになりますか?

子供が生まれた時は、無事生まれた事に喜びを感じるものだと思います。

そして子供が成長していく過程で親として悩みもがきながら、試行錯誤し子育てをしていくと思います。

*やんちゃな子供で育てるのに物凄く手がかかった。
*不妊治療の末にやっと授かった子供。
*持病がありサポートを常に必要としていた子供etc

手がかかった子供ほど親として、子供に対する愛情はとても深いと思います。
それだけ愛情をもって子供に接していた自分に対して「凄く頑張ったよね」と思っていただけたらなと思います。

大変だったと思いますし、お疲れ様と私は心からお伝えしたいと思います。

子供なりに自分の人生を生きようとし、自立し始めると今度は親として見守るスタンスに変化していきます。

見守るスタンスに移行していく時、子離れをする意識が大切になっていくのですが、そこが難しく強烈な寂しさなどの気持ちに囚われ凄い葛藤が出てくるように思います。

子離れとは親が子供の成長と自立性を尊重し親としての役割から離れることですが、なかなか親としての役割を手放す事は難しいものかもしれません。

私の子供が大学進学により一人暮らしをする事となり、キャリーケースを引きずりながら家を出て行った時の事です。

私は子供の後ろ姿を写真にとり、その写真を何度も見ては「あー行ってしまった、、、寂しいな」と、涙し暫くの間抜け殻のような状態でした。

子離れしようと思う時に、貴方はどんな気持ちになりますか?

感情の善し悪しは関係がなく、寂しいな・独りになってしまうなど自分の素直な気持ちを思っていくと子離れは進んでいくように思います。

 

子離れは一足飛びにはいかないもの

子離れって一足飛びには行かず時間がかかるものだなと実感しています。

逆説的にいえば子離れは時間をかけていく方が、ダイエットと一緒でリバウンドしにくいようです。

ゆったりとした気持ちで少しずつ子離れを意識していくといいと思います。

子供が幼稚園に通いだした時、子供が宿泊学習で家に2日ほどいなかった時、子供が部活動で家にいる時間が極端に少なくなった時、etc

子供と過ごす時間が少しずつ減っていく度に、子供の成長と自立性に目を向けていく、そのようにしながら子離れは進んでいくように思います。

しかしながら言うは易く行うは難しなのかもしれません。

私自身未だに子離れ出来ていないと自分にダメ出しする事があります。

例えば下の子供(24歳)が溜息つく度「どうしたの?何かあったの?」と、しつこく声をかけてしまう時。
子供に「うざい」と幾度となく言われます。

ついつい世話を焼き過ぎてしまう私がいます。

あー子離れ出来ていないダメな私よねと思いながらも、気持ちを仕切り直して子供を信頼しようと何度も何度も思い直してしております。

 

親である役割を手放せない

人は役割があるとその役割を全うしようと頑張る傾向があるようです。

学校や職場などでは明確な役割があると、居場所があるように感じ安心する方多いと思います。

逆に考えると役割がきまっておらず何をしていいのか判断に戸惑う時、自分はここにいてもいいのか?役に立っていないように思い、居づらさを感じ居心地が悪いように思うものかもしれません。

▪自分の問題と向き合わずに済む

子供の成長と自立性に目を向けていけず、子供の事が心配で不安に思う事は親として致し方がない一面かもしれません。

ですが心配し過ぎている深層心理として、自分の問題と向き合わずに済むなんて事あるかもしれません。

ちゃんと学校にいけたかな?最近は物騒な事件が多いから巻き込まれたりしていないかな?などと子供の事ばかり考えている時、自分の起きている問題について考えずにすみませんか?

夫との仲の悪さ、職場での人間関係の悩み、近所付き合いの悩みなどあるが、まずは子供の事優先よねと思う。

子供の事を優先的に思う事の是非を問いたいわけではありません。

子供の事を過度に心配し過ぎている時自分の事をおざなりにし過ぎていないか、少し考える意識を持っていただけたらなと思うのです。

子供は親の言った言葉よりも行動をよくみていて真似する傾向があります。

貴方が子供の事を不安に思っている時、子供は親である貴方の事を「大丈夫かな?」と不安に思う気持ちで見ているかもしれません。

子供の願いは自分の親に笑顔で過ごして欲しいという事ですし、親である貴方も子供に笑顔で過ごして欲しいと願っていると思います。

子供の為にも自分自身の問題をおざなりにしていないか考えてみませんか。

最後までお読みくださいましてありがとうございました。

貴方の子育ての参考になりましたら幸いです。

次回は、吉村ひろえカウンセラーです。
どうぞお楽しみにしていてくださいね。

 

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About Author

恋愛、人間関係全般のカウンセリングを得意とし、安心感と受容をクライアントに常に提供し、何でも話せると好評。より楽に心が軽くなるカウンセリング。感受性が高くクライアント本来の輝きを導き出すことも得意。カウンセリング信条は「諦めなければ願いは必ず叶う」である。