頑張り屋さんのためのパートナーシップ講座(4) ~あなたを許す方向へ進もう~

普段、自立して頑張っている方の恋愛スタイルは愛する方向性にシフトするわけですが、その分相手の愛情を受け取れなくなってしまうという事実。すると、自分の中に愛情があっても「相手に愛されている」感じがしないので、どうしても自己否定や罪悪感を感じ、パートナーシップに不安を覚える可能性があります。

頑張り屋さんのパートナーシップほど「自分が素晴らしい」と自分を許すことが求められていることはなくて、もっと「私は人の愛情を受け取っていい存在だ」と感じられると、パートナーシップが安定することってあるんですよね。

さて、数回に分けて、私たちはその心の中に罪悪感や望まれていない気持ちがある度合いだけ、上手にパートナーシップを築けなかったり、パートナーに依存できなくなってしまう、というテキストを続けてきました。

では、このような罪悪感や望まれていない気持ち、上手に依存できないココロのあり方はどう扱えば良いのでしょうか。

こと、あなたのココロに関してであったり、パートナーシップの局面では、問題を見つめて解決していくよりも、「自分を許し罪悪感を選ばないことや、自分のより良い面を感じて認めて強化する方がよっぽど効率的なこと」があります。

それは自分の間違いを訂正しないということではありません。
そもそも間違っていないのに間違っていると感じてしまっている部分に気づき、その罪悪感を手放すことを意味します。

つまり何気ない日常の中で、あなたが知らぬ間に「罪悪感を感じている」ことに気付く、ということ。
もちろん人である以上、私たちは当然のように罪悪感を感じるものです。だからそう感じることがいけないわけではありません。

ただ、罪悪感を感じていることに気づかないとどうにも手が打てない、ということなんですね。

それほどに罪悪感は私達の心の中に当たり前のように存在し、あたかも「これが正しい・こうするべき・こうしないとダメになる」といった心の声をあなたに何度も何度も聞かせます。

しかし、それが実は罪悪感から生まれている感覚で、そもそもそこに興味を持たなくてもいいことはたくさんあるはず。

そんな時、罪悪感ベースの発想を持っていると「何が問題なんだろう・・・」と考えこみ解決策を講じようとしがちですが、そこを掘ると、問題の理由がわかることになります。

ただ、素敵なパートナーシップを作る観点では、「ちゃんとあなたを許す材料もあなたの心の中にあることを知っておくこと」が大切。短所はあってもいい、そうではなく自分を許す材料をちゃんと知って感じて相手の愛情を受け取りやすい状態を作っておく、ということです。

だからこんな時は「そもそも自分は素晴らしい存在だ」というところから物事を見つめること。「私こそがギフト」という発想に立ち返って物事を考えてみるといいかもしれません。

・私は愛される存在なのに、どうして「こんな望まれていない気持ち」を抱えているのだろう。
・私は望まれる存在なのに、どうして「パートナーはこんなに切ない顔をしている」のだろう。
・私は愛の存在なのに、どうして私はパートナーに喜んでもらえていないと思うのだろう。

これはちょっと極端な例ですが、これぐらい考えてみるとある意味わかりやすいと思います。

「えー私はそんな愛される存在じゃないと思うんだけど・・・」と感じるなら、思い切り罪悪感にハマっていて、今の私の状態は変えられないと感じていると思ってみてください。

もし、私は愛される、望まれる、愛の存在ならば・・・
なのに、こんなに望まれていない気持ちや罪悪感、いつも頑張らなきゃって感じるのは何故だろう・・・

ここで何より重要なのは、「過去にうまくできなかったこと」であったとしても、そこにある思い、なのです。「私の中にはこんな愛情があった」と、その思いがあったことをちゃんと認めて、自分の愛を再認識すること。

これが許しにつながっていきます。

そしてこの許しが進めて、実際に大切な人、パートナーと関わった時、その「私が愛していることの素晴らしさや、私のままでいいのだ」という実感はより強くなっていくでしょう。もちろん、あなたがそう思える度合いだけ、もっと目の前の相手のことが見え、ポジティヴな感覚で感じられるようにるようになります。

そう思える分だけもっと安定した、もっと愛され感のある関係性を築いていくことができるようになるんですね。

最後になりますが、どうか、必要以上に自分を追い込んだり、頑張り続けるのではなくて、自分にはどれだけの愛情があって、それぐらい素晴らしい存在か、感じてみてください。そして大切な人と触れ合い、関わってみてください。その度合だけきっと幸せがやってくると思いますよ。

皆さんの素敵な恋、応援しています。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

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年間400件以上の面談カウンセリングを行う実践派。「男女関係向上・男性心理分析」「自信・自己価値向上」に独特の強みをもち、ビジネス・ライフワーク発見なども対応。明快・明晰かつ、ユーモアと温かさを忘れない屈託のないカウンセリングは「一度利用するとクセになる」と評され、お客様の笑顔が絶えない。