モラハラで傷ついた心を立て直して次の恋を上手くいかせるために

もう傷つくような恋愛をしない私になるために

モラハラで傷ついた心が次の恋愛に影響を及ぼすことがあります。相手が変わっても、傷ついた心の視点で相手を見てしまうことがあるんですね。だからこそ、心に住まう心の傷を順序良く溶かしていくのが大切です。心の傷を溶かすことが結果的に、過去のモラハラに囚われない恋愛をすることに繋がるのです。

モラハラとは心無い言葉(暴言、悪口etc)を投げかけられた。無視をされた。などをされてきたとここでは定義します。

モラハラしてくるパートナーとお別れし、新しい恋に進んだときに起きてくる心理的な弊害とは一体どんなものでしょうか。

過去のモラハラが心に与える影響とは

例えば、モラハラしてくるパートナーに「お前はおかしい」とずっと言われてきたとします。
何度も言われ続けると、「私っておかしいのかな?」と考えやすくなっちゃうんですね。

仮に「私っておかしいのかな?」って疑問を抱いていた時に、パートナーから「お前は何もできないな」とか。「お前はいつもダメなやつだな」とか。
また別の強い言葉を言われたりもすると、徐々に「私って何もできないからおかしいのかな」という目で自分を見てしまうことがあるんですね。

それは私がおかしいとしたら何故だろう?と疑問を抱いた。
そしてその答えは私が何もできないからなんだ。という風に矛盾や論理的破綻があったとしても、心は辻褄を合わせてしまうことがあるのです。

実際は何もできていないわけでもなければ、おかしいなんてこともないのですが、自分ってパートナーが言うように「おかしいのかもしれない」と思ってしまうことがあります。

そしてこのパートナーとお別れして、次の恋愛に進んだとします。
そうすると「私っておかしいのかもしれない」と事あるごとに思いやすくなっちゃうことがあります。

例えば、新しいパートナーとの関係性で彼のラインが遅くて「私は大切に思われてないのかな」と不安になったとき。
「私は大切に思われてないのかな?」という疑問を「私がおかしいから」とか「私が何もできてないから」とか。前のパートナーとの間の思考パターンで不安の辻褄を合わせをしちゃうことがあります。

実際はパートナーが仕事で忙しいだけだとしても、今までの思考パターンを別の人との関係性でも再現してしまうことがあるんですね。

これは相手が変わったとしても、自分自身に対する見方がずっと変わっていない状態とも言えます。ずっと心の奥底で「私っておかしいのかも」という思いを抱え続けている状態でもあるんですよね。

そして「私っておかしいのかも」という思いの裏側には沢山の我慢が眠っています。

モラハラをしてくるパートナーに本当は言い返してやりたかった気持ち。

「お前はおかしい」と言われて、すごく悲しくなった気持ち。

そんな感情をずっと呑み込んできた苦しさやしんどさ。

何より、パートナーに「大切にしてもらえない」「愛してもらえない」と感じても、「私がおかしいから大切にされなくて当然なんだ」と納得するしかなかった気持ち。

「大切にされない」ことに納得するしかなかったからこそ、新しい人との関係性で「大切にされてない?」と感じた時に同じような思考パターンで自分を納得させようとすることがあるんですよね。

これとっても切ないですよね。

今目の前にいるパートナーがあなたを心から「大切にしよう」としていたとしても、相手の思いに気付けなくなってしまうのです。

私はおかしいかもという鎖を解き放つには

じゃあ何をしていくと新しいパートナーとの関係性をより深めていけるのか。

大切なのは自分に向けてきた「私はおかしいのかも」という見方を変えていくこと。

そのためには「私がおかしいから大切にされないんだ」と感じた思考のプロセスを見直すことが大切になります。

まずは他の方の客観的な目を借りながら、頭の中で「私がおかしくないこと」「元パートナーの言動に問題があったこと」を頭で理解することが大切です。

頭で理解ができると、意識的に過去の自分を「おかしくないのかも」という視点で見ていくことができます。

その視点を持つと、二つのことを考えていけるようになります。

「パートナーに問題があったとして何故あんなことを言ってきたのだろう?」
「私はどうしてあのパートナーの言葉を我慢して耐えてきたんだろうか?」

「私はおかしいかも」という思考の鎖を断ってはじめて、自分の言動と元パートナーの言動の意図や理由を考えられるようになります。

まずは自分を責めている容量を減らさないと、言動の意図を理解する方向に向きにくいんですね。

そして自分と元パートナーの言動の意図を理解してはじめて、自分の感情に寄り添うことができます。

「私はもしかしたら大切にされる感覚をあまり知らなかったから、彼がおかしいと言ってきても彼を責めるよりも私自身を責めてきたのかもしれないな」

そして自分の気持ちに寄り添えてはじめて、自分を変えるための課題を持つことができます。

「自分をおかしいと思ってきた背景には大切にされる感覚をあまり知らなかったがあった。だからこれからは大切にされる感覚を養おう」という感じですね。

こうやって根本の原因を変えていく方向に進めると、「私はおかしい」と思うことも減ってくるんですよね。

そして自分自身への見方が変わってくると、新しいパートナーとの関係性での思考パターンも変わってくるんですね。

「私はおかしいからまた大切にされないんだ」という思い込みも減ってくるはずです・

簡単ですが参考にしていただけたら幸いです。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

「自分は性格も悪く酷い人間だ」と自分責めが止まらない方が、"自身の本質的な魅力"に気づくためのサポートを得意とする。 【誰もが報われる人生を】を信念に「報われない人生」「報われない恋」で本来背負う必要のない痛みや怒りを背負った方が、その人らしい生き方に戻れるカウンセリングに定評がある。