子どもが小さい頃、家の中がちっとも片付かなくて、ほんとに悩んでいた時期がありました。
SNSでは、小さな赤ちゃんを育てながら、素敵なインテリアと、オシャレなお料理、ママもきれい・・なんていうのを見て、「私は、ダメだぁ」って、ガックリきたものでした。
でも、全然ダメじゃないです。
だって、おかあさん業、大変だもの
24時間営業のおかあさん
子どもを育てるって、定休日も、臨時休業も、有給休暇もないんですよ。なんなら、昼休みもないんですよ。キッチンで立ったまま、ご飯食べたりするんですよね。
昼夜関係なく、呼び出されちゃうし、おトイレ入っていても、お風呂入っていても、寝ていても、呼ばれちゃう。
パパは、仕事で疲れていて起こすのも、可哀想だしなんて思うと、結局ひとりで、24時間営業の超ブラック企業の出来上がり。
実際は、それが、ずっと続くわけではないけれど、渦中にいる頃は、永遠に続くような気持ちになったものです。
初めての子育ての時は特に、何をやるにも手探りで、必死だったなぁと思います。大きな責任を背負って、プレッシャーの中で、がんばっていたんですよね。
やりたいこと、やり切れない
先ほども申し上げたように、おかあさんが、子どもに追いかけられる時期がありますし、もう少し大きくなってきてからでも、おかあさんは、やることが山積みです。家事というのは、ほんとにキリがないんですよね。いくらでも、やることがあるわけです。
それなのに、お呼び出しもあるわけですから、片付け途中で、中断しないといけないことなんて、しょっちゅうです。引き出しから、全部出して、そのまんま中断なんてしたら、引き出しに、入っている状態の方が、片付いていましたよね。
それに、しかたないから、また引き出しに押し込んだら、明らかに、触る前のほうがきれいだったよねって話・・かなしくなってしまいますよね。
とにかく、やりたいことが、志半ばで、やり切れないことが山ほどあるんです。
やり切りたいことが、やり切れない、そんなことがたくさんあったら、地味にストレスなんですよね。
自分の要望は、ちっとも叶わない。
子どもが小さいと、すぐ汚されるから、洗ってすぐ乾くらくちんな服ばっかり着て、オシャレにも、程遠かったのも、なんだかストレスだったなぁって思います。
でも、文句もろくに言わず、奮闘しているのが、おかあさんなんですよね。
自分のための時間を捻出
子どもが小さいほど、気にかけていないといけないですし、一人で出かけようと思っても、預け先がないことには、とてもむずかしい。子どもと離れる気になれないという方も、いらっしゃるかもしれませんね。
それでも、自分のための時間を、是非、捻出していただきたいのです。
長い時間でなくていいんですよ。1時間でも、2時間でも、むずかしかったら、30分でもいいので、自分のための時間を作ってみましょう。
とにかく、自分のことが後回しになっている時期ですから、自分がどこかに行っちゃってるような、自分と自分がつながっていないような状態になりやすいんです。
この状態は、あまり、自覚できない方もいらっしゃるかもしれませんが、なんとか捻出した時間に、ひとりでカフェでお茶を一杯飲んだり、ちょっとひとりでお散歩したり、ひとりになってみると、自分のことに目が向くはずです。自分が、自分に戻るような、つながるような感じになると思います。
自分が自分でない状態で、過ごしていると、心があまり動かなくなってしまいます。何を感じているのかわからないというのは、しんどいことです。だって、嬉しかったり楽しかったりする気持ちを、感じられなかったら、人生が殺伐とします。
つらいとか、かなしいとかも、感じられなければ、ケアをしたり、助けを求めたりできなくなってしまうかもしれませんよね。
誰も褒めてくれないけど
おかあさん業、こんなに一生懸命がんばっているのに、誰も褒めてくれません。
合っているかどうかもわからないし、ご褒美もありません。
だけど、りっぱなことなんです。「私、よくやってる!」って、ご自身のこと褒めてあげましょう。そして、たまには、ご褒美をあげてもいいんじゃないでしょうか。子育ては、母親だから、当たり前なんて思わずに、にっこりできるご褒美、ご主人に買ってもらってもいいし、自分で自分にあげてもいいじゃないですか。
たまになんて言わずに、「ご褒美不足だ!」って思ったら、あげていいと思います。女性のすごいところは、自分を喜ばせることが上手で、自分で笑顔を取り戻せる力が備わっているんですよね。どうすればいいのか、知ってるんです。
パパに、子どもとお留守番してもらって、ショッピングしてこよう!
パパに、ハグしてもらおう!
週末は、寝坊するぞ!
アクセサリー買っちゃおう。
あのお店のケーキを食べよう。
などなど。
がんばっているあなたが、笑顔になるためなら、きっと周りからのサポートが入りやすいですよ。遠慮せず、お願いしてみましょう。
そして、「ごめんなさい」ではなくて、「ありがとう」って受けとって満喫してみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
お役に立つことがあれば、嬉しいです。
来週金曜日は、いしだちさカウンセラーがお送りします。
どうぞお楽しみに。