自分ばかり!と感じる時の気持ちの切り替え方

仕事をしていて、「自分ばかり仕事を押し付けられる」「自分ばかりに雑務を任され、やりたい事が進ままない」「自分ばかり怒られる」など、自分ばかり損をしているように感じたり、周りが手抜きをしているように感じて頑張ることが馬鹿らしく思える場面も数あるのではないでしょうか。

自分ばかり仕事を押し付けられたように感じたり、誰もやりたがらない事を任されたりすると、周りがサボっているように感じてしまい頑張る事が馬鹿らしく虚しくさえ感じて仕事に嫌気がさしてしまうと、モチベーションも下がり、仕事が嫌になってしまいます。

「自分ばかり」と感じてしまう原因や対処法を知る事ができれば、気持ちを切り替えて前向きに仕事に取り組む事ができるようになります。
毎日、仕事を頑張っている方へ、気持ちを前向きに切り替えて行ける方法を考えてみたいと思います。

まず、「自分ばかり」と感じる場面にはどのようなものがあるか考えてみたいと思います。

1.自分ばかり仕事を押し付けられる

周りより自分の仕事量が多く、余裕がないのに他の仕事を頼まれ自分だけ忙しい気がする。
自分より早く帰る人がいるのに、自分ばかり残業をしている。
それなのに評価されずに給料も上がらない。

2.自分ばかり雑務を任される

誰もやりたがらない雑務を、誰かがしなければいけないので、結局自分がするハメになる。
やりたくてやっているのではないが、好きでやっていると思われているような気がする。
だからか感謝や労いの言葉を貰えない。

3.自分ばかり怒られる

周りが同じようなミスをしたとしても、自分だけが怒られているような気がする。
サボっている人や手抜きをしている人ではなく、頑張っている自分ばかり怒られているように感じる。
上司に嫌われているように感じる。

などが挙げられるのではないでしょうか。

これらの場面を考えてみると、周りと比べて不公平感や理不尽さの中に「頑張っても評価されない」「感謝されない」「労ってもらえない」「大事にされていない」といった気持ちが不満として感じていることに気付きます。

自分ばかりという思考で不満を抱えながら仕事をしていると、心が疲弊して意欲もなくなり動けなくなってしまいます。
そこで、自分ばかりという思考から抜け出せなくなってしまった時の対処法も考えてみたいと思います。

1.アウトプットして客観的に捉えてみる

不公平に思うことや、理不尽だと感じる事を誰かに話したり、紙に書き出したりしてみることで、状況を冷静に受け止め客観的に捉える事ができます。
初めのうちは、怒りや不満ばかりが出てくるかもしれませんが、吐き出していくうちに冷静に考えることができるようになります。
客観的に状況を受け止めることで、「自分だけが大変な訳ではない」「自分にも改善できる部分がある」など、思わぬ気づきが得られる事もあります。

2.自分の欲求に気づく

「評価されない」「感謝されない」「労ってもらえない」「大事にされていない」と不満を感じるということは、「評価して欲しい」「感謝されたい」「労って欲しい」「大事にして欲しい」という欲求があるからです。
それらの欲求を具体的に把握し「助けて欲しい」「評価して欲しい」「感謝や労いが欲しい」気持ちをコミュニケーションすることで、求める結果を得られるかも知れません。
たとえ結果を得る事が難しかったとしても、不満の原因に気づくだけでも気持ちは軽くなります。

3.別の見方を持つ

もしかすれば、期待されているからこそ怒られる機会も多くなってしまうのかも知れません。
優秀だからこそ仕事が集中してしまうのかも知れません。
誰もやりがらない雑用をこなすことで、みんなの役に立っている。など、苦しいと感じる事も、誰かの役に立っている、自分自身の成長につながっている、という見方を持つことで、得られるものがあることに気づけます。
得られるものに気づけると、それだけでも心を穏やかに保ちやすくまります。

4.誰かに頼る助けを求める

「仕事だから断れない」と思い、抱え込んでしまうと、すぐに余裕もなくなり、不満も溜まりやすくなってしまいます。
不満が溜まるとモチベーションも下がってしまい、いい仕事もできなくなってしまいます。
断ることができないと、仕事を押し付けられやすくなってしまうので、断ることも必要な場面もありますが、どうしても断れない場面もあるかもしれません。そんな時は、「誰かに頼る」「助けを求める」という選択肢を持ってみてください。
自分ばかり!と感じるときは、孤独感を感じていることが多いのです。
誰かに頼る、助けを求める、という周りとの繋がりが大切になってきます。

5.ゆっくり休む

心身が疲れていると、どうしてもネガティブに考えてしまいやすくなります。
前向きに考えられない、疲れていると感じる時は、ゆっくり休むことも大切です。
睡眠を多く取ったり、お風呂にゆっくり浸かったり、何もしない、何も考えないという方法もあります。
いつも頑張っている自分に感謝や労いの気持ちを持って、自分自身を大切に扱ってあげる事も必要です。
自分なりのリラックスできる方法を探してみて下さい。

職場の環境や人間関係は、簡単に変えられるものでなくとも、自分自身の考え方や捉え方を変えるだけでも心は軽くなります。
周りと繋がりを感じることで、自分ばかり!というマインドから抜け出しやすくなります。

自分に合う気持ちの切り替え方を見つけて、自分ばかりというマインドから抜け出してくださいね。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

我慢や犠牲的な生き方、依存的な恋愛、生きづらさを乗り越え、独立開業やカウンセラーになる夢を叶える。ユーモアに富んだ表現で心理学をわかりやすく伝え、クライアントの魅力や可能性を見続けて、クライアントと一緒に「その人らしく」「楽になる方法」を考えるスタイルに好評を得ている。