子供と喧嘩が絶えないと嘆いてしまう

出来る事なら親子仲良く過ごしたいと思いますよね。

仲の良い親子の姿を見かけると、なんでうちの子は反抗的な態度をとって全く言う事を聞かないのだろうと、めちゃくちゃ凹み自分の子育てが悪いからだと思う方いると思います。

もしくは自分とは普通に話しているのに、自分以外の家族と仲が悪い場合もあると思います。それはそれで、辛い思いになると思います。

今日は親子喧嘩が絶えないと、お悩みをお持ちの方に向けた話になります。

喧嘩は悪い事?!

喧嘩するほど仲が良いという諺があります。

殴り合いの喧嘩まで発展すると話は変わってくると思いますが、親子喧嘩は悪い事ではないと思います。

喧嘩と言うと良くないイメージがあると思いますが、心のガチンコ相撲と思ってもいいかもしれません。

 

・信頼がないと喧嘩は出来ない?

イメージしていただきたいのですが、とても威圧的で強面の家族と喧嘩する事出来ますか?

思いっきり殴られるか罵詈雑言を言われそうで、恐怖を感じ喧嘩する事なんて考えられないと思います。

もしくは心が不安定でどんよりといつも辛そうにしている家族と、喧嘩するイメージ沸きますか?

威圧的な家族には恐怖、心が不安定な家族には遠慮する気持ちなどがあり喧嘩にならないと思います。

大人である自分さえ恐怖や遠慮があるとしたら、子供はもっとそのような気持ちになると思います。

逆説的に考えると、恐怖や遠慮する気持ちがさほどないからの喧嘩で、言いたい事を言っても受け止めて貰える貴方への信頼があるからこそだと思います。

ですが、理屈では信頼があるからと思えても、心が納得できずにもやもやする気持ちになる方多いとは思います。

 

わからせたい思いがあるとこじれる?!

・子供にイライラしてしまう

子供が反抗的な態度をとると多くの方はイライラする気持ちになり、最悪の気分になる方が殆どだと思います。

子供に対して言い過ぎた後などは、特に後味が悪く最悪な気分が増幅しますよね。

人間は完璧な存在ではありません。

ですので、イライラしている自分を少しでも受容出来るといいのですが、やはりそこも難しいのかもしれません。

・説得しわからせたい思いになっている

子供が小さい頃は社会のマナーやルールなどを教える必要から、ある程度は毅然とした態度をとる必要があります。

思春期以降は子供も社会のマナーやルールを理解しているので、説得しわからせようとする思いが大きいほど、親子喧嘩が激しくなっていくように思います。

親である自分もそうだと思いますが、人は説得されたいわけではなく納得したものなのです。

わからせたい思いが強いと説得したい思いが大きくなり、子供との関係がこじれてしまうようです。

 

わからせたい思いはどこから来ている?

・わからせたい思いは貴方の分かって欲しい思いかも

私の子供が高校生の頃「ママは何もわかっていない・言っても無駄」と毎日のように言われた時がありました。

当時の子供は学校に行く日が少なく不登校気味で、食事もままならず今思うと摂食障害を患っているようで心がとても不安でした。

私は子供が一日でチョコを一口しか食べられない、ご飯を食べようとすると吐き出してしまう状況がとても辛かったです。

それでも子供と必死に向き合おうとしたのですが、やる事成す事上手く行かず子供と口喧嘩が絶えませんでした。

そして、ある日子供から「もうほっといて、私に関わらないで!」とラインで言われ、そこから口喧嘩する事さえ無くなったのです。

その後私は子供に話しかけようとすると、腫れ物に触るような心の状態が最近まで続きました。

・自分の心と向き合う

心理学では子供の問題は自分の心の問題であると言われています。

もし子供の問題が自分の心の問題であるとしたらと、私は考えてみたのです。

子供の言っている「わかってもらえない」という言葉は、自分の埋もれている心の叫びかもとはっと気が付いたのです。

私は子供をどれだけ愛しているかを必死で分からせようとしていただけで、子供に自分のわかって欲しい気持ちを押し付けていた事に気が付きました。

相手の言動から自分の気持ち(潜在意識)に気が付く事を、心理学では「投影の引き戻し」と言います。

「何もわかっていない・言っても無駄」と、私も思っていたのかもと投影の引き戻しが起きました。

もし子供の言っている言葉で気なる言葉がありましたら、もしかしたら自分の埋もれている思いかもと自分の心と対峙してみて下さい。

子供の言葉は自分の思いであると自覚すると、不思議なのですが子供との関係が良い方向へと変化していく事を私は体感し、今は腫物に障るような接し方をする事が殆どなくなりました。

親子喧嘩が絶えない時、家庭での空気はピリピリし張り詰めた空気でその場から逃げ出した気持ちになる方多いと思います。

ですが、永遠に同じ状況でいる事は殆どないと思います。

子育てに正解はありません。

右往左往しながらもがきながらお互い子育てに奮闘していきましょう!

貴方の子育て応援しております。

次回は吉村ひろえカウンセラーです。
どうぞお楽しみにしてください。

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この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛、人間関係全般のカウンセリングを得意とし、安心感と受容をクライアントに常に提供し、何でも話せると好評。より楽に心が軽くなるカウンセリング。感受性が高くクライアント本来の輝きを導き出すことも得意。カウンセリング信条は「諦めなければ願いは必ず叶う」である。