あなた自身が自分のことを好きであればあるほど恋愛はうまくいく
こんばんは
神戸メンタルサービスの平です。
二人の関係がうまくいっている恋愛初期、パートナーはあなたにとってのよろこびであり、希望であるといえるでしょう。
あなた自身も自分がパートナーにとってのよろこびであり、生きがいになっているという自覚があるはずです。
恋愛初期はパートナーに愛されたいという思いから、あなたもパートナーを愛しますし、すべてにおいてパートナーを優先します。
ほとんどのカップルが、その時点ではまだパートナーシップの絆ができていません。
しかし、この大事な相手を手放したくないという思いがあるので、一生懸命、パートナーにサービスをしている状況と言ってもよいかもしれません。
また、“偶像崇拝”と呼ぶのですが、「あの人はこんなに素晴らしい人なんだ」とか「いよいよ私の王子様を見つけたわ」などとあなたの理想をパートナーに押しつけがちな時期でもあります。
ほとんどが幻想なのですが、これがあるので、恋愛初期のロマンス期はとてもうまくいきます。
しかし、二人の関係がどんどん親密になると、絆ができてきたゆえに、「少々、手を抜いたって、二人の関係が破綻するはずはない」と思うようになったりします。
おつきあいして6カ月ぐらいが目安となるでしょうか、このころからは二人の関係は安定期に入ったともいえますが、一方では恋愛初期のようなワクワク感やときめきはなくなります。
当初は「愛してもらってうれしい」と感じていたことも、「だって、おつきあいしてるんだもの、当然じゃない」と変わっていったりするわけです。
それは、私たちが空気にあまり感謝しないのと、とてもよく似ています。
「あることが当たり前」、「愛してもらうことが当たり前」。
そうなってくると、それが「ない」ときにあなたはカンシャクを起こしますし、「なんで、いつものように愛してくれないのよ!」と逆上したりするでしょう。
この時期、じつはあなたは「パートナーはこうあるべき」という隠れた計画をもっていて、彼をコントロールしたいと思っています。それが思い通りにいかないとき、不平不満が漏れ出したり、爆発したりするのです。
その計画はほとんどが、「私に献身的に尽くしてくれる」、「人生を私だけに捧げてくれる」、「彼の人生は私中心にまわっていく」というちょっぴりわがままな内容です。
それは、子どものときにみなさんが両親に対して抱いた欲求とよく似ています。
「パパとママは、私のことだけを見ていてほしい。ほかのきょうだいなんか放っておいてほしい。私を最優先に愛してほしいし、私がいちばん素晴らしい子どもだと言ってほしい」といったものです。
でも、両親は「平等だから」といい、あなただけを愛することも、特別意識を満たしてくれることもありませんでした。
その不満の解消のために、パートナーシップでは必ず自分を特別に扱ってほしいという欲求が出てきます。
この種の特別扱いを求めるとき、深層心理では「自分は特別に出来が悪いのではないか」という恐れが土台になっていることが非常に多く見られます。
その思いは、「特別に悪い私は、特別に扱ってもらわないといけない。普通通りじゃダメなぐらい私は悪いのだから」と自分のことをものすごく過小評価しているところから生まれます。
言い換えれば、「私は私のことを愛せないのだから、私の分まであなたは私のことを愛しなさい。世界最高に愛しなさい」というかんじです。
すると、「私が愛される」ということばかりに気をとられ、「彼も私に愛してもらいたいと思っている」ということをスルーしてしまいがちです。
もちろん、彼も愛されたいと思っているのですが、そこにもまた、「こんな私に愛されても‥‥」という自分への過小評価が表れているのです。
恋愛がうまくいく究極のヒケツがあるとするならば、自分の魅力や価値を自分自身できちんと自己評価するということかもしれません。
つまり、あなた自身が自分のことを好きであればあるほど恋愛はうまくいくといえそうです。
来週の恋愛心理学もお楽しみに!!