心の安全基地・安心感・安定感、失恋の立ち直りにまず必要なものです。
片思いの恋が実らなかった時、とっても悲しい気持ちになりますよね。
自分の思いが相手に届かなかったと考えると、とても胸を痛めるものです。
強く胸を痛めるのは、あなたがこの恋に真剣だった証なんですよね。
でもどれだけ頑張った恋でも失恋に終わると、頑張った自分を否定したくなるのが失恋のまた辛いところです。
ではこのとっても辛い片思いの失恋から、どのように立ち直っていくと良いのかを解説していきます。
★失恋の向き合い方
片思いの恋で一番きついのは、自分だけが好きだったということなんですね。
私は相手をこんなに思っているのに、相手は私をそれほど思ってなかった。
ここを感じるのが死ぬほど辛いんですね。
人によっては、自分を全否定するような気持ちにもなりますから。
そしてだからこそ、失恋してまず大切なのは、自分を普段から肯定してくれる人との関わりなんですね。例えば、友人に話を聞いてもらう。両親に相談するなどですね。
少しの時間でも、自分が自分を否定しない時間を作ることが失恋して間もない時には大切で、それが自分一人では難しいからこそ「環境」を整えることが大切なんですね。
そして環境を整え、自分を否定する時間を減らしたら、今度は自分一人で自分を否定しない時間を作ります。それは美味しいものを食べたり、趣味活動をしたり。
心が心地よいと感じる時間を確保することですね。
失恋の痛みと向きあう前に、まずは自分を責めない時間の確保が必要不可欠なんですね。これは言い換えると心の安定感を作るという事です。
そして、心の安定感を確保したら、ここからは様々な方向性があります。
・再び誰かを好きになる方向に進んでいくのか。
・もしくは恋は一旦お休みして、趣味や仕事に打ち込む方向に進むのか。
どちらでも良いのですが、大切なのは自分の「好き」のハートを取り戻すこと。
そしてその一環で、失恋の痛みと向きあうことも大切なんですね。
具体的にどうするかと言うと、流れとしてはこんな感じです。
1. 自分が相手のどこが好きだったのかを紙に書き出す。
(優しいところ、かっこよいところ、などですね)
2. 自分が好きな相手のために何をしてきたかを思い出す。
言い方を変えると、自分がこの恋でどれだけ頑張ってきて。どれほど本気で一生懸命やってきたのかを思い出すような感じですね。
3. この恋で自分が学んだことや感謝できることを書き出す。
という流れですね。そしてここで先ほど作った心の「安定感」が生きてくるんです。
失恋して直ぐに、自分の心と向きあっても自分の欠点しか見つからないんですね。
振られたってって言う結果があって、自分を肯定するってまあ無理なんですね。
そしてこの1〜3の取り組みをやる中でも、必ず自分を否定したい気持ちは湧き出てきます。そしてここで初めて、感情のケアと言うのが必要になるんですね。
例えば、片思いした彼に散々利用された挙句振られたという体験をされた方の場合、自分を肯定するためにちゃんと怒りを感じる必要があります。
もう私の人生にそんな酷い扱いされる体験はいらないと思えてはじめて、自分を肯定する方向に進みやすくなります。
また片思いしていた相手に振られて、もう生きていけないと思うくらい辛い思いをされている人の場合は、心の中の寂しさを感じる必要があるかもしれません。
相手に依存したくなるほどの寂しい感情と向き合ってはじめて、ちゃんと自分で自分の痛みをケアしていこうという方向に進むことができます。
失恋の痛みと言うのは、この1〜3の流れが綺麗に進むと立ち直りが早くなります。
この恋を通して、頑張った自分や学ぶことのできた個所を見つけることができた時、この恋を自分の人生に活かしていく視点を持つことができます。
それは言い換えると、この恋をきっかけに自分の人生を広げていくということですね。
だから人によっては、失恋の恋で本当に人を深く愛せる自分が居たと気付いたことで、損得や利益を重視したお仕事ではなく、心から人をを大切にできるお仕事に就かれる方も居ますし。
もうこんなに自分を粗末にすることはしたくないと、この恋を通して思うことで、今までの対人関係を大きく整理して、新たな環境に飛び込む方も居ます。
そして失恋を転機に人生を変える方に共通しているのは、ちゃんとこの恋で頑張った自分と逃げずに向き合えた人なんです。
逃げなかったんですね。ちゃんとこの恋で一生懸命だった自分から。
失恋の痛みとはとても大きなものですが、一つ一つ心のケアをして、自分を肯定する方向に進めば、立ち直ることができるものです。簡単ですがご参考にしてください。
(完)