前に進むために今に意識を傾ける

仕事が思い通りに進まない、行き詰まったような感覚がある、取りうる選択肢が全くないように思えるような経験した事は無いでしょうか?
仕事と言うものに関わったことがある人であれば、この感覚は大抵経験したことがあるのではないでしょうか?
何してもこの感覚はとても辛いものですよね。いくら考えても何も頭に浮かばない。
或いはどのアイディアもいまひとつ。

それはどんな状態なのでしょうか?

少なくとも自分の既存の枠組みの中からは何も生まれてこない状態なんですよね。
つまり、今の自分の範囲内に意識が留まっていると言う事ではないでしょうか。

・前進できないのは「できない」 のではなく「したくない」

なぜ行き詰まってしまうのでしょう?
行き詰まるのは前進ができない状態です。
でも、本当に前進することができないのでしょうか?
よくカウンセリングで「〇〇できないんですよね、それでとても困っています」と言うご相談を受けることが
あります。
しかし、お話をお伺いしていくとやること自体にはそんなに大きなハードルは無いものが殆どなんですよね。
しかし、そこに取り組むときに湧き上がってくる感情が、人の行動をブロックしてしまっているケースがかなり多いように思います。
前進できないのは、前進したくないと思っているからではないでしょうか?

・したくないのは、最悪な未来しか待っていないと思っているから

では、なぜ前進したくないと思ってしまうのでしょうか?
例えば、その先に自分が望まない未来が待っているとすればどうでしょうか?
例え、頑張ったとしても、決して自分が満足するような結果は得られない、或いはそれによって感じるものが
ネガティブな気持ちであるとすれば、とても取り組む気持ちにはなれないですよね。
つまり、最悪な未来しか想像できない状態なのではないかと思います。

・頑張っても最悪な未来

頑張るほど、その結果得られるものが少なければ当然がっかりですよね。
頑張ったとしても得るものが何もないばかりか、落胆するような未来が待っていると思えば、手をつける気になれないのが普通ではないかと思います。
つまり、頑張ろうと言う気持ちの大きさ落胆する気持ちも比例しているのではないでしょうか。

・案外、頑張ろうと言う気持ちが前に進むことを阻んでいたりする

おかしな話ですが、頑張ろうと思うほど前に進めなくなると言う事は、頑張ろうと言う気持ちが前進を阻んでいると言うことになってしまっているからではないでしょうか?
頑張る以上は何か必ず手に入るものがあるはずと言う前提条件があるからこそ、手に入らない場合は「あれだけ頑張ったのに」と言う気持ちが湧き上がってくるのは当然かもしれません。
そこには「頑張ったんだから、当然見返りがあるべき」とリターンを期待する気持ちがあると言う事なんですね。
とはいっても、頑張ったのだから、その努力に見合う成果があっても良いのです。
成果を得るために努力すること自体は決して間違っていません。
問題は、結果を期待することだけが先走ってしまうことで、努力に見合う成果が得られないのではないかと不幸な未来を自分の中で先取りしてしまうことなのかもしれません。

・意識は未来よりも目の前に

結果を期待することだけが先行すると、自分が思い描いたような未来が手に入らないことへの恐れがもれなくセットでやってきます。
これは、自分の意識が目の前よりも遠い未来に向いているために起こっているとも考えられます。
「何も得られない未来」を想像するよりは、まずは目の前にあるものに集中しようと考えてみましょう。

今回も最後までお読み頂き有難うございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や夫婦関係などの男女関係から、親子や対人関係、ビジネスまで幅広いジャンルを扱う。 問題の中からお客様の輝きを見つけ出すことをモットーに、「どんなことも許容される”安心感”」を与えるカウンセラーである。 粘り強く問題と向き合う姿勢から「非常に丁寧に話を聞いてもらえる」と評価が高い。