クレジットカード不正利用から得た事:自分を守る力を育てる

最近、私のクレジットカードが海外で不正に利用されるという出来事がありました。
海外の3つのチケット販売会社で数万円の金額が知らない間に使われていたのです。
「海外で?」「チケットとSIMカードを購入?」身に覚えはない購入がカード明細表にい記されていました。
さぁ、どうしたものか?と戸惑いました。
最終的には全額が返金され、本当にほっとしましたが、この出来事を通じて、思わぬ学びがありましたので、書いてみたいと思います。

実際に不正利用が判明したとき、正直に言えば、最初は「面倒くさい事がおきたなぁ…誰か代わりにやってくれたらいいのに…」という気持ちがあったんですね。
インターネットで調べて「不正利用された場合は、証明されれば返金される」という情報を見つけた時の私は「日本のクレジットカード会社が全てやってくれるはずだ」と思い込み、すっかり被害者の立場になって、「大変なことが起きました。私は被害者です。だから、あなた方が何とかしてください」と、クレジットカード会社に連絡したのでした。

でも、そこで(私にとって)まさかの回答が返ってきたのです。
「こちらでは、お客様の購入履歴を相手の店舗に開示請求できません。お客様が直接、その店舗に問い合わせて、不正利用であることを証明してください。」というものです。
私は驚きました。
私が何も関与していないのに、どうして自分で証明しなければならないのかと不満に思いました。
でも、その瞬間、自分がいかに「誰かがやってくれるだろう」という依存的な考えにとらわれていたかに気づいたのです。
そう思えた時から、翻訳機能を使って(時差があるので)海外のカスタマーセンターとのやり取りを始めたのです。

中学英語もままならない私にとってこれは本当に面倒で、自分の無学さに呆れかえりながらも、せっせと英文を和訳し、問われた事を調べて記入したものを英訳し送信。
翻訳機能だけではニュアンスが違うらしく、変な回答が返ってくることもあって大変ではありましたが、だんだん面白くなっていたことも事実です。
そんなこんなで2つの会社からキャッシュバック手続きをしましたとの連絡を得て、ガッツポーズをしたのが明け方の事でした。
残りの1社とはどうしても確認が取れず、たらいまわしにされたので、取り敢えず警察に被害届けでも出そうか…と出向いたところ「この場合は被害届を出せるのはカード会社です。」と教えてもらったので『相談しました。という受理番号』というものをもらって、日本のクレジットカード会社に連絡を入れました。
昭和世代の私には、昨今のチャットやメールのような書式での問い合わせには四苦八苦で、対人で話して解決したい私としては相当苦労しましたが、そちらもなんと不正照明にこぎつけました。
ここでも小さなガッツポーズでした^^

この経験を通じて、私は自分の力で問題に向き合うことの大切さを再認識したのでした。
もちろん、誰かに助けを求めることは大切ですし、時には必要なことです。
でも、それと同じくらい、自分でできることを少しずつ増やしていくことも大切だと思うのです。
そうすることで、予期しない問題に直面したときでも「自分には解決できる能力がある」という自信から、安心して対処できるようになると思うんです。

私たちが不安にさいなまれるときは、自分の力のなさを感じていることが多いように思います。
そんなときも「本当に無力なのか?」と、立ち止まって考えることが大切だと感じました。
幼い頃は、誰かがやってくれるのを待つしかなかったかもしれません。
でも、私たちは少しずつ経験を積んで、できることが増えてきました。
だから、何か不安なことがあったとき、まず自分に問いかけてみてほしいのです。
「本当に私は何もできないのだろうか?」

私たちは皆、小さなチャレンジを積み重ねて、少しずつ自信をつけていくものだと思います。
たとえ不安でいっぱいでも、できることを一つずつ試してみることで、その不安を少しずつ乗り越えていけるのではないでしょうか。
自分を諦めず、できるかもしれないと信じて、前に進んでみましょう。
それが、未来を少しでも明るく照らす小さな一歩になるはずです。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

「近ずぎてウザい・遠すぎてさみしい」 自身の経験から、人との心の距離感や対人関係の悩みには親子の距離感が大きく関係している事に着目。【母子癒着】といわれるくっつきすぎた心を見ていくことで、人との距離感を整えていくカウンセリングを得意とする。 誰にも言えない気持ちに寄り添ってくれると好評。