占いに飲み込まれている人は、多くの場合、その土台に「自分で決められない」ということがあるようです。
こんばんは
神戸メンタルサービスの平です。
「占いが大好き!」という女性は多いですよね。
そして、大多数のみなさんは一喜一憂しつつ占いを楽しんだり、参考にしたりしていらっしゃると思うのですが、なかには「占いに依存している」といってもよいような人も見受けられます。
すべてのことを占いによって決めるという状況だとしたら、もはや依存を超え、占いに支配されているといってよいかもしれません。
ネットニュースなどを見ていても、芸能人や文化人が占い師に洗脳され、道を外してしまったなどという記事を見かけることはたまにありますね。
占いに飲み込まれている人は、多くの場合、その土台に「自分で決められない」ということがあるようです。
それは、「自分で決めるといつも失敗する」、「自分で決めてうまくいったためしがない」といった経験から、自分で決める人生に絶望してしまった人に多いようです。
自分で決める代わりに、だれかやなにかに依存するようになったというわけです。
占いによって自分の人生を決めようとする人は、占いだけでなく、パートナーの言いなりになったり、大事な場面で自分で考えることを放棄したりということが起こりがちです。
そして、「自分で決めたことはいつもうまくいかない」と思っている一方で、「この人なら間違いない」とまたアヤしい占い師に自分を託してしまうのです。当然、いままで通り、それもまた間違った選択になる可能性は高いですよね。
また、女性に多い傾向としては、ネガティブなことが起きたとき、落ち込んだり、悔やんだりしている自分の感情に寄り添ってくれる人を求めることが挙げられます。
ところが、彼氏に相談しても、そのニーズに応えてもらえることはあまりないんですね。
相談されたとき、男性はコーチになってしまいがちで、「そんなことをしていちゃダメだよ」とか「それはぜったいうまくいかない」など、あなたを否定するようなことを言ってくることがよくあるからです。
その点、占いであれば、うまくいかなかったことがあっても、それは運気のせい、星のめぐりのせい、時期や相性のせいということになって、あなたのせいになることはまずありません。
「今回の失敗は、私の間違いではないんだ。星のめぐりや時期が悪かったんだ」ということになりますから、それによって救われたりするのです。
しかし、これは視点を変えて見れば、ものすごく自分を責めているともいえますよね。
「お願い、私が悪いって、これ以上言わないで!」と言っているようなものですから。
このタイプの人は、「ほーら、私はこんなになにもできないのよ。だから、誰かの助けがないと生きていけないの」などと心のどこかで思ったりしています。
助けがあるとしたら、神様や仏様のようなパワーをもった存在のほうがいいわけですから、占い以外にもスピリチュアルや風水、神の力などにすがりがちです。
それは悪いことではありません。ただ、その土台にあるのが「ほんとうに私は無力なダメダメちゃん」という信念だとしたら、なにをしてもうまくいきません。
自己否定が土台にあると、どのようなものであれ、結果的に自分で自分を否定するような出来事をふたたび引き寄せてしまうことが多いのです。
来週の恋愛心理学もお楽しみに!!