本当のあなたが心から願う人生、幸せ、成功を見つめ直していきましょう
それはどこかで「自分が本当にやりたいことはできない、無理なんだ」と感じていることにとても似ているのです。
さて、今回の4回シリーズ講座のテーマは「自分を好きになる」。
3回目の今回は、自分を好きになるための大切な要素、「自分の中の本当の願い」について考察していきます。
私たちは、自分のことを好きじゃないと感じるとき、同時に自分の本当の願いを諦めていることが多いんです。
もしくは、諦めていることに気づいていないか、自分には無理だと大きな壁を感じてしまっていることもあるみたいです。
「今の自分のことを好きじゃない」という事実が指し示すこと。
それは「自分が本当にやりたいことはできない、無理なんだ」と感じていることにとても似ているのです。
◯自分とのケンカが続くと本当の願いを受け取れない
みなさんもこのような経験をお持ちであるならば、なんとなくおわかりいただけるかもしれません。
例えば、子供の頃、お母さんとケンカしてしまったとして。でも、お母さんは受験生の私に夜食を作って持ってきてくれたのに、バツが悪くて「頼んでないし!」って怒ってしまった。
素直に「ありがとう」って言って食べればいいと何処かでわかっているのに、お母さんの気持ちや夜食を受け取れないのはなぜなんでしょうか。
意地になってしまうから?
お母さんが満足そうにするる顔を見たくないと思っちゃうから?
心理的な答えとしては「恥ずかしい」が正解なんでしょう。
自分が「愛されている」ってことを受け止めることが恥ずかしいのです。
ただ、その前には罪悪感があって、「お母さんに申し訳ないことをした」と感じているんでしょう。
だから、素直にありがとうが言えない。
むしろ、「いちいち夜食持ってくるとかウザい」とか、「コントロールされているみたいで鬱陶しい」と感じてしまう。
読者の皆さん、ここでぜひ想像してみてください。
この事例は、お母さんとケンカした、という内容ですが、もしこれが「自分自身とケンカした」という形になっているとしたら、さてはてどうなると思いますか?
例えば、私は私とケンカしている。(要は自分が好きじゃないし気に入らないと思っている)。
でも、自分は自分に「よく頑張ってきたよね」とねぎらいの言葉をかけたいと思っていた。
やりたいことをやっていいと思うし、幸せになっていいよといった意識を向けようとした。
しかし、自分の内面の深いレベルで「そういうのいらんし」とか「私は幸せになれないし」いう声が聞こえるような気がする。
心理的な答えは、自分を認めたり、労うことに恥ずかしさを感じているのでしょう。
ただ、その前には自己攻撃があって(罪悪感)があって「自分のことを全然大切にできていない、むしろ物のように扱っちゃっていた」という話。
だから、素直に自分を認められない。
むしろ、自分をいたわると慰めのようにしか感じないし、自分が本当になりたい自分ややりたいことも義務だったり、そうなれない自分がダメなんだとしか思えない。
こうなると、自分を好きになるどころか余計に嫌いになったり、自分にげんなりしてしまうこともあるはずなんですよね。
◯私は私にどんな姿勢で向き合っているだろうか?
あなたは、自分自身に「とても悪い態度」をとっていないでしょうか?
自分に対して素直に優しさを向けることもまた必要なことなんです。
第1回目の講座に描きましたが、私達は自分の身におきたネガティブな記憶をよく覚えているものです。
だから、つい自分をちっぽけに扱ってしまうこともあるかもしれません。
ただ、今までずっと「自分を好きになりたい」と思いながら、しかし、自分とケンカして素直に自分のあり方と向き合えていないとしたら。
自分の中の願いを見つめることも難しくなるかもしれません。
自分には無理だ、諦めたほうがいい、やりたいことなんてやれっこない、我慢するしかない。
そう思うことで人生が別の意味で開けるなら、それは問題ではないのでしょう。
でも、もし、自分をあまりに過小評価していたり、自分を責め続けているとしたら、おそらく自分の中にある本当の願いに気づくこともすらできなくなるかもしれません。
でも、そんなにしんどい思いをしなくてもいいのです。
その罪悪感や自己攻撃を持ち続けなくてもいいのです。
「本当に自分のやりたいこと、なりたい自分、叶えたいことを自分に許していい」。
自分とケンカしているとき、自分の本当の願いは見えにくいものです。
でも、少しでも自分を向き合ってみようと思えると、自分の本当の願いも見えてくることもあるでしょう。
そのとき、少しずつ自分を好きになることができるようになっていくもの、と言えるんですよね。
(続)