リラックス法には、大きくは充電型と発散型の2種類があります。
こんばんは
神戸メンタルサービスの平です。
先日、読者の方から「リラックスの方法を教えてください」というリクエストをいただきましたので、きょうはそれにお答えしたいと思います。
まず、リラックス法には、大きくは充電型と発散型の2種類があります。
充電型は“静なるリラックス”といわれるもので、たとえば、温泉旅行に行ってくつろいで過ごしたり、エステやアロマで精気を養ったりするのがこの方法にあたります。
それはまるで携帯電話に充電しているときのように、ゆっくりとパワーを取り戻すような方法です。どちらかというと年輩のみなさんがこの充電型を好むことが多いようです。
もう一つの発散型は、がまんしていたことやためていたものをすべて吐き出すようなストレスの解消法です。
たとえば、カラオケに行って歌いまくったり、遊園地で絶叫系のアトラクションに乗って大声を出したりするこの方法は、とくに若い世代に好まれます。
社会人として一人前といえないうちは、先輩やボスの顔色を見たり、自分を押し殺したりすることも多いですよね。
そんなとき、たまった感情を発散したり、パァーッと気分転換したりすることで自分を取り戻すのにこの発散型はうってつけというわけです。
つまり、精神面のケアには発散型が向いていて、一方、体力の回復や体調を崩したあとの静養など肉体的なことには充電型が向いているともいえますね。
そして、うつなどの精神疾患の治療が目的の場合は“転地療養”を取り入れてみてもよいでしょう。
これは、普段とは違う環境や気候の場所に身を置くことで、心身の回復を図る方法です。
うつなどを患い、医師や会社から「家でゆっくり休みなさい」と言われたとしても、日常のままの環境にいては「みんなが働いているのに、おれだけ働けていない」などと自分を責めてしまいがちです。
また、近所の人に「あの人、きょうも働いていないわ」などと言われたらどうしようなどと考え、ビクビク過ごしていたら、静養にはなりませんね。
そこで、日常を離れることに意味があるわけですが、では、どんなところに行くとよいのでしょうか?
できれば、北ではなく、南に向かってください。
ロンドンとタヒチでうつを患う人口の比率のリサーチが行われたことがあります。その結果は、ロンドンが50、タヒチが1でした。
霧の街といわれるように、ロンドンの冬場は太陽があまりあたらず、昼間から薄暗い日が多いものです。
それに対し、タヒチは南の島であり、太陽が燦々と降り注いでいます。それだけでもう、落ち込みにくいイメージがありますよね。
つまり、日照時間は私たちの心にも影響するようなのです。
演歌の世界で、失恋した人は北に向かう列車に乗ったりしますが、ほんとうは沖縄や石垣島など南の島に行くほうがよいというわけですね。
ちなみに、これは当社での統計なのですが、同じ南の島でも宮古島の成績がものすごくよいのです。
成績がよいというのは、宮古島に向かった人々は気分転換を上手にして、心身が元気になって帰ってくる比率が高いということです。
なぜ宮古島がよいのかは私にもよくわかりません。宮古島にはなにかよいエネルギーがあるのでしょうか?
来週の恋愛心理学もお楽しみに!!