好感度を上げるために

好感度を上げるのにいい方法はないですか?

こんばんは

神戸メンタルサービスの平です。

「好感度を上げるのにいい方法はないですか?」とよく聞かれます。

なるほど、恋愛では相手にいいところばかり見せたいと思いますから、自分の長所や得意なことをアピールしがちですね。

しかし、本来、人間には“いいところ”と“悪いところ”があるものです。

ですから、いいところばかりアピールすると、かえって相手のアラ探しを誘うようなことにもなりかねないわけです。

といっても、人はだれかのことを悪く思いたくないし、もちろん、アラ探しなんてしたいとは思っていません。

それでもアラ探しをしなければならないとしたら、そんないやなことをさせるあなたのことを嫌いになったりするわけです。

そういえば、ケンカのセリフにもこういうのがありますよね。

「私を怒らせないでよね!」

「こんなこと、ほんとうは言いたかないんだけど‥‥」

人は基本的に、ほかのだれかを攻撃したり、悪いところを指摘したりすることを好みません。

そこで、そんなことが起こらないようにするには、心理学でいう“両面表示”を心がけることが大切です。

文字通り、自分のよい面も悪い面も両方伝えれば、人はあなたの悪いところを探したりしなくて棲むし、そのぶん、あなたは信頼できる人になるのです。

これは、TVショッピングなどでも同じです。

たとえば、「この商品、最新式なのに価格が手ごろで大人気なんです!」とアピールしているとします。

見ている側としては、「じゃあ、なんでそんなヒット商品をこんなに安くできるの? なにかウラがあるんじゃないの? だまされないぞ!」という心理が働くと思いませんか。

そうではなく、「この商品、最新機能がついていて、しかもこんなにコンパクトなので大人気。ただ一つ、この色が玉にキズ。こんな派手な紫色にしたので、ぜんぜん売れなかったんです」

「この色にだけは目をつぶってください。そうしたら、あの大人気商品と同じ性能の商品がこんなに安く手に入ります! ほんとうによいお買い物だと思いますよ!」

こんなふうに言われたら、お客側も信頼しやすいのではないでしょうか。

そして、もちろん、恋愛においても両面表示は大切です。

あなたが男性で、彼女に告白するとします。そのとき、こんなふうに言ったとしたら、それなりに信頼してもらえると思いませんか?

「ぼくはカッコよくないし、ぜんぜんモテるタイプでもないことはわかってます。だからこそ、もし、こんな僕でも愛してくれるなら、ぼくは一生、きみを愛しつづけます。もちろん、一生、浮気なんてしません。ぼくにできるのは、愛しつづけることだけだから‥‥」

かつて私どものカウンセリングをご利用いただいた方は、当時、つきあっていた彼女のこんな言葉が決め手となって、結婚を決めたのだそうです。

「じつは私、長いこと両親とうまくいっていなかったの。でも、あなたと結婚することになったら、きっと二人ともよろこんでくれると思う」

「でね、私は結婚したら、あなたのご両親をほんとうに大切にしたいと思います。なぜなら、あなたにも私の両親を大切にしてもらいたいから」

「私が両親のことを上手に愛せなかった分、あなたにしてもらえたらうれしい。私もあなたのご両親にそうしたいと心から思っているの」

二人は結婚し、彼も彼女はほんとうに相手の両親を大切にし、円満かつ幸せな暮らしがつづいているということです。

来週の恋愛心理学もお楽しみに!!

この記事を書いたカウンセラー

About Author

神戸メンタルサービス/カウンセリングサービス代表。 恋愛、ビジネス、家族、人生で起こるありとあらゆる問題に心理学を応用し問題を解決に導く。年間60回以上のグループ・セラピーと、約4万件の個人カウンセリングを行う実践派。 100名規模のグループワークをリードできる数少ない日本人のセラピストの1人。