こんばんは
神戸メンタルサービスの平です。
バレンタインデーが近づき、いまからワクワクドキドキしているみなさんも多いのではないでしょうか。
だれかを好きになるということは、心をとても喜ばせることですね。そして、好きな人のいるあなたにとって、このバレンタインデーは大きなイベントとなるはずです。
草食系男子に代表されるように、どうも、男性は基本的に内気といえるようです。
さらに、男性というのは「女性を好きになるというのは、責任を果たさなければならないということだ」と感じてしまい、その重圧ゆえ、だれかを好きになることがめったにないという人も多いと聴きます。
人を好きになるのが悪いことだと思う人はだれ一人としていないでしょう。
しかし、好きになった人に告白し、拒絶され、深く傷つくということを恐れるために、告白できないという人は非常に多いようです。
「告白できない」というのを心理的に見ると、「好きなものを好きと言えない」ということになります。
人によっては、好きなものを「好き」と言うのを、まるで悪いことであるかのように感じている場合も少なくありません。
子ども時代、私たちは「したい」、「欲しい」などの欲求や要求をがまんすることで親からほめてもらいました。
子どもにとっていちばん欲しいものである「親に認められる」ということを、感情を押さえつけることによって手に入れていたわけです。
それによって、「できるだけがまんし、辛抱することが成功のヒケツ」という誤解がつくられ、愛を手に入れるときにも、そのルールを使おうとしてしまいます。
しかし、大人になるということは、自分がなにが好きか、だれが好きか、ということを明白にしていくことでもあります。
子ども時代のルールとは正反対のことが必要になってくるわけです。
“告白できない人”に話を聞いてみると、「もっと好きな人ができるのではないか?」と思っている場合がとても多いようです。
言い換えれば、いつも「だれかとだれかを比較し続けている」というパターンです。
逆に“ほれっぽい人”は、「いい!」と思ったらすぐにそれを表現せずにはいられない人といえそうですが、大人として人生を歩んでいくには、やはり、好きなもの、好きな人をはっきりと表現できる方がうまくいくようです。
傷つくことを恐れ、迷いの森に入ると、「ほんとうに好きかどうかわからない」ということが多くなり、あなたの人生から好きなものがどんどんなくなっていきます。
それと同時に、まわりのものや人の悪いところばかりが目につくようになってくると、あなたの人生はさらにつまらないものになってしまいます。
そうならないように、ちょっとしたレッスンをしてみてください。それは、あなたの好きなものや好きな場所について考えてみるというものです。
「私がいちばん好きなケーキはなんだろう」など、些細なことでいいんですよ。それでも、好きなもののことを思い浮かべるだけで、心が満たされていくのを感じることができるでしょう。
そんなレッスンを積んでおくと、あなたのまわりの異性のよいところを見つけるのが自然と上手になってきます。
その、よいところを言葉にして表現して伝えてあげると、相手はあなたに認められたと感じ、必ず喜んでくれるはずです。
そして、あなたがだれかを見て、純粋にその人のすばらしさを感じ、ほめてあげるということができるようになったなら、ただそれだけで、あなたの人生はいまの何倍も楽しくなり、充実してくるはずです。
そんななかで、あなたがどうしても「大好き!」と伝えたくなるような人とめぐりあい、それを伝えることができたなら、結果はどうあれ、なにもしなかった場合よりもずっと、あなたの人生は豊かなものになることでしょう。
どうか、人を好きになるということをやめないでくださいね。
人を好きになっているあなたであるかぎり、あなたのまわりの人も、きっとあなたのことが大好きなはずですから。
来週の恋愛心理学もお楽しみに!!
(完)