こだわりとの戦い〜しあわせを選んでいますか?

最近彼女が出来た42歳の男性の友人が、こんな悩みを打ち明けてくれまし
た。その彼女はとってもやさしい人で、生まれて初めてもっともっと相手を
知りたいと思えた相手だそうです。
あっという間に半年の時間が流れました。
彼は今までまともに女性と向き合うような恋愛をした経験がありません。
彼が今までエネルギーを傾けてきたものは、トライアスロンのアスリートと
しての自分の人生でした。
恋愛経験も浅いものしかなく、仕事もトレーニングの時間に差し障りなく出
来る職種を選んでいました。
まさにトライアスロン一色の人生だったのです。


ある時期に自分は結婚をしないと決め、その人生の歩き方にも誇りを持って
いました。
なのに一緒に生きていきたいと思える女性に出会ってしまったことで、今ま
での自分の価値観を変えなければ成立しなくなってしまったのです。
というのも彼女は40歳で、両親や周りの友人から40歳も過ぎてのお付き
合いなのに、結婚のことをまじめに考えていない人なんていい加減過ぎるか
らやめたほうがいいと言われたそうです。
そして彼女も結婚を望んでいました。
これが20代のお付き合いならまだたった半年のお付き合いなのに、40代
にもなると「もう半年」になってしまう。
これって現実ですよね。
昔の言葉で30代で迷い、40代で立つという表現があるように、40代は
選択を求められる時間が短いようです。
確かに20代30代を通過し年の数だけ生きてきた時間が長いのですが、そ
の引き出しの数は人によってさまざまで、本当は年齢ではなく経験の数だと
私は思うのです。
男女関係にエネルギーを費やした数の多い人は、40代にもなると大人の男
性としての落ち着いた女性の扱い方が出来るでしょう。
仕事に全力でエレルギーを費やしてきた人は、ある程度のポジションに就き
自信やそれなりの収入を得ることが出来るでしょう。
自分の趣味や好きなことにエネルギーを費やしてきた人は、とても個性的な
生き方になるでしょう。
それぞれ何にエネルギーを費やしてきたかが今の自分を創るのです。
友人は今まで自分の価値観に沿った人生を歩いてきました。
なのに今更この人生に誰かを巻き込んでいいのか、収入も普通の40代より
も少ないし、本当に彼女をしあわせにしてあげれるのか、、、と自問自答し
て、答えが出せないようです。
でも、女性と向き合ってきた経験の少ない彼がチャレンジするべきことは、
今までの自分のあり方を責めることではなく、彼女と向き合って一緒に乗り
越えて行けるように話し合いながら、二人の価値観を作っていくことが大切
なんだと思うのです。
一人で生きてきた人は、なんでも自分で答えを出そうとします。
そこには彼女の気持ちは入っていません。
もちろん彼女は彼女の価値観があり、今までの生き方だってあるでしょう。
でも彼女も彼を好きになったのです。
裕福な生活が結婚の条件ならば、最初から付き合わないですよね。
今までの自分のこだわりを大事にするのか、新しく入ってきた価値を大切に
育てていくのか。
まさに選択の時です。
人は誰でも自分が変わることはとっても怖いことです。
年齢がいけばいくほど頑固になりがちですよね。
だってたくさんの時間を費やし信じてきた価値観だったりするからです。
私も本当はとても怖がりの頑固者です。
だから傷つかないような生き方をしてきたし、正しさを選んできました。
ある時期までの私には必要なものだったし、役にも立ちました。
でも、このこだわりは私をしあわせにしていないと気づいた時に、自分の
プライドよりもしあわせを選べるようになりました。
費やしてきた時間もあっさり手放せました。
だって私たちが生まれてきた意味はしあわせである事だと思ったのです。
人生は一度きりです。
自分自身に制限をかけないで、変わることを怖れずに、しあわせを選び続
けていきたいですね。
頑固さはこころを硬くしてしまいます。
新しいしあわせのなりかたが入ってこれるように、こころの扉をオープン
にしていて下さいね。
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