好みの違い ~違って当たり前なのに~

先日、夫が初めてデジカメを買って来ました。
仕事で使うと言うことで急遽量販店に行き、あれこれ迷った挙句1台のデジカ
メを買って来たのです。以下夕食後の会話です。
私:「どんなん買ったん?^^」
夫:「これやねん(*^^*)」
なんせ私にとっても初めてのデジカメです。(どんなんかなぁ?o(*^^*)o)と
わくわくしながら箱を開けてそのデジカメを見た私は、開口一番
私:「わぁ、めっちゃダッサ~イ! 
   なんでこんなん買ったんよぉぉぉ( ̄□ ̄;)!!」


そのデジカメは私が(勝手に)イメージしていたスマートでかっこいいと言う
最近のデジカメのイメージとは大違いの、ゴツゴツした厚ぼったい昔のカメラ
風でした。
夫:「え~~っ??何で~~~? 俺はこれめっちゃ良いと思って買ったのに
~。 すごくカメラらしくて良いと思えへん? 他のはみんな携帯電話みたい
でうすっぺらいねんで~」
夫:「だから、画素数が落ちるし値段も高いのにこれを選んだのに・・・」
(それを聞いて更に怒りが大きくなる私)
私:「何でそうなるん? デジカメでまず大事なんは画素数とちゃうん? 画
素数が少なくておまけに値段も高いなんて信じられへん!! 何でそんな基準
で買うのかがわからんわ~~~!!(激怒)」
この後散々デザインの悪さを貶し、選ぶ基準が悪いと貶し続ける私。。。
夫:「もう言わんとって~~。 言われてみたら本当にそうやなぁって気がし
て来た・・・」
(それを聞いてちょっと冷静になる私)
私:「あ、凹んだ?」
夫:「めっちゃ凹むわ~。 すごい喜んで買って来たのに。」
「わぁ、カメラらしくってすごくいいやん!って言ってくれると思ってたのに
・・・(TT)」
決して安くはないお買いもの。& 私も必要な時には当然使うつもりのカメラ
です。なのでやっぱり自分なりの期待もあったのです。
と言うことで、その時まで機能軽視のデザイン優先で選んで来たことに腹が立
って仕方がなかった私。とにかく込み上げてくる怒りを夫にぶつけてケチョン
ケチョンに責めていたのですが、凹む夫を見て初めて「しまった^^;」と少
しばかり後悔モード。
怒りにまかせてすごく酷いことを言ってしまったかも・・・
はっと我に返った私はこのままではいけない。冷静にならなければ・・・と思
い直し自分に問い掛けてみました。
どうして私はこんなに怒っているんだろう?
何でこんなに腹が立つんだろう?
自分の心の声に耳を傾けて聴いてみたところそこにあったのは、とっても簡単
でわかりやすくどこにでも当たり前にある<好みの違い>だったのです。
なんだそんなことか・・・という感じですよねぇ。
だけど時にこんな小さなことが大喧嘩の原因になったりするんです。^^;
何かを選ぶ時彼はどちらかと言うとデザインが大事な選択基準で、私は機能の
良さとか便利さみたいなものが選択基準なんですね。
だから今回機能が落ちるのに値段が高いと言うデジカメを買って来たことで、
私は何だか物凄く損をしたような気になってしまったのです。
だって自分の大事だと思う部分がごっそりと抜け落ちてしまっているのです。
そんな物は私にとっては、お金を払う価値のないものと言う位置付けになって
いたんですね。
おまけにデザインも自分の好みと違ってたし・・・
とにかく私にとっては良いとこなしなわけです。
この二人の違いは何も今回に限ったことではなく、昨年コンポステレオを購入
した時も彼はデザインが気に入り、迷わず「これ!」と決めていたことを思い
出しました。
その時は、
夫:「これにする!」
私:「他のをもう一度見なくていいの?」
夫:「うん!」
と言う夫の迷いのなさと、それなりの機能を持ったコンポステレオであること
で私も納得して購入したのです。
で、今回です。
私は自分に問い掛けました。
心の声:画素数が少ないってそんなに問題なん?
私  :こだわる人ならその違いは大きいでしょ・・・
心の声:あんたはその違いがわかるん? 大きな問題になるん?
私  :そう言われてみれば、私はデジカメに対しての大きなこだわりは持っ
    てないと思う・・・。
    撮った写真に違いがあったとしてもきっと良く分からないような気が
    するし、そんなにこだわらないと思う・・・
    実際に綺麗に撮れてるし・・・
心の声:デザインを優先したら何であかんの?
私  :……そやね。あかんことないよね。確かに人それぞれやと思う。
心の声:このデジカメは誰が使うん?
私  :彼。
心の声:じゃあ彼が喜んで納得して買った物をそんなに貶さなくてもいいんじ
    ゃないの? 自分の思い通りにならないことに怒ってるだけやん。
私  :……ほんまやねぇ。ほんまにそうやわ。悪いことしたわ~。
自分と会話しているうちにどんどん冷静になり、自分の態度の悪さに気づいた
私。。。
私:「悪かったわ~。このデジカメいいやん!このデザインカメラらしく
   ていいわぁ^^」
夫:「今さら遅いわ! 俺めっちゃ凹んだわ。言われてみたら画素数は大事
   やなぁって思いかけて来た・・・」
私:「いいやん。気に入って買ってんから。私が悪かったわ。ごめんね~」
その後、デジカメについて彼の言い分をちゃんと聴き「うんうん」と同意し、
二人であれこれ色々と話して行くうちに彼の機嫌もだんだん良くなって「これ
気に入ってんねん^^」と嬉しそうにしている彼を見てほっとしたのです(笑)
ちっちゃいことだけど、こんな喧嘩はきっとどこにでもある風景だと思うので
す。
自分と相手の違いなんてあって当たり前。なのに、気付かないうちに自分の好
みを相手に押しつけてしまうことがあるんですね。それも気付かずにするから
余計にまずい。(苦笑)
そのことがトラブルの原因になってしまうこと、皆さんにもありませんか?
そんな時はちょっと冷静になって、自分と相手の違いを認めてみると良いかも
知れません。人それぞれ違いがあって当たり前で、それが個性なんですよね。
夫は私にも一緒に喜んで欲しかったんですね。一緒に「このデザインいいよね
ぇ」「なかなか良いセンスしてるやん♪」位は言って欲しかったのだと思いま
す。本当に申し訳ない^^;;
たかがデジカメ。されどデジカメ。
自分の予想と全く違う私の反応に驚きショックを受けたとても可哀想な夫と、
自分にばかり目が行きその喜びを台無しにしたおバカな私のバトルの一幕でし
た。。。
どうかカウンセラーなのに・・・と冷たい目で見ないで下さいね^^;
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