対等さ~子どもとの大人同士の付き合い方~

今年高校1年生になった息子の身長が、見上げるほどになった。
私自身は、長身で、身長が169cmある。その私を抜いたのだ
大柄な子だったので、中学の2年生の頃には、私の身長を追い抜いた。
私も趣味で音楽をするのだけど、その影響もあって、息子は中学の頃から
楽器を弾くようになった。
ギターを弾いて、ドラムをたたき、キーボードもちょっと練習をして
結局落ち着いたのは、ベースを弾くことに落ち着いたようだ。


4月、高校へ無事入学を果たすことが出来、受験勉強の呪縛から開放され
意欲的に、生活に取り組むようになった彼は
インターネットを使い、バンドメンバーの募集をしたそうだ。
ネットで一緒にバンドをやりませんか?と呼びかけ、
それに返事をしてきた見知らぬ人々と、コミュニケーションを取って、
形にして行く。
そうして、メンバーが集まったのだというから大したものだ。
今度、メンバーで初めての顔合わせをするそうだ。
私がバンド活動の経験をたくさん持っているので
バンドの活動についての事を、いろいろと聞いてくる。
私は、彼の質問に対し、基本的なことは答えるようにしているが
それをヒントに、どんどんと世界を広げていく力は
わが息子ながら、すごいなぁ~と関心しきりなのである。
高校生となり、バンドをやりたい、楽器がほしい。練習をするスタジオ代とか
また、ライブをするにしても、見に行くにしてもお金がかかるということで
先日、アルバイトの面接にも行って来たそうだ。
電話をするんだよ~と教えると、自ら電話で問い合わせをしたようだ。
「履歴書って何?」と言う質問に対し、履歴書をプリントアウトし
書き方を教え、後は、放っておいた。
1件目はダメだったようだけど、2件目で無事に採用をもらってきたらしい。
彼の日常の中で起こることを、いろいろと話をしてくれる。
質問をすると、答えてくれたり、将来どんなことをしたいのか?も
とっても良く話をする内容だ。
この原稿を書いている現在。
豚インフルエンザの影響で、学校が1週間、休校になっているのだけど
自宅待機でヒマを持てあましている彼は、明日パンを作りたいと言い出し
ネットでレシピを調べては、近所のスーパーへ材料を買いに行っていた。
私も、昔に子ども達と一度挑戦をした事があるので、その時の話や
結局失敗してカチカチのパンになったことや、発酵のコツやら、
いろいろと盛り上がっていたのだ。
どんなパンが仕上がるのか?楽しみである。
娘は、来年、成人式を迎える。
最近は、とっても大人な話をすることが多くなった
現在就職活動中なので、受けに行った会社の事。受験した内容。
1次試験に受かった日には、オメメをキラキラさせて
「うかったよっ!!!」と、一番に報告をしてくれた
次に受けに行く会社の話や、はたまた、バイトを変わった話。
某大手ハンバーガーショップでバイトをしていた彼女が、この春から
カジュアルフレンチのチェーン展開をしているレストランへ
バイトを変わった。
就職をするのも、ホテルの就職を狙っているので、ホテルサービスに
より近しい業種を選んでみたくなったと言う。
将来は、英語も話せるようになりたいと夢を語っており
ワーキングホリデーとかも、若いうちだったら取り組めるよ!と
アドバイスをしていたりした。
恋の話も親子でワイワイいいながらしたりする。
お母さんは、彼氏居ないの?なんて質問もされたりする(笑)
パートナーさんが居た時期には、彼、いるよ~と話したこともあったけど
今は、居ないのよぉ~と話をすると「早くいい人できたらいいねぇ~」
なんてことも言ってくれるのだ。こちらの方が、なんだか、こそばゆい
娘も、先日、お別れした彼との事を話してくれたり、気になる男の子の事を
話してくれたり、付き合うようになったって話や、彼の写メを見せてくれたり
本当に、「女子トーク」と言う内容の話が出来るよなぁ~と思う。
2人の子ども達。
もうすっかり子どもと言うよりも、「対等さ」を身につけた
大人同士の関係になってきている。
確かに、いつまでたっても、自分の子どもである事には変わりがないのだけど
思春期以降の子ども達にとって、何が必要か?を考えたときには
「手放しをしてあげる」事が、何より大事なのだなぁ~と思う。
手を出して、やってあげること、お膳立てをして、全て整えてあげること
やってしまいそうになるのだけど、それでは子どもの力を削ぐことになる。
じっと我慢をして、出来るだけ手を出さないようにする。
彼らの決定に口を出さないようにする。出来る限りの応援をする。
明らかに、失敗するかも?って思えるような事であったとしても、
彼らの力を信頼し、あえてチャレンジさせてあげたいと思う
そうして、もし、失敗したときには、「ほらみたことか!」とは・・・
絶対に言わない。
痛かったね。って、そのときに、やっと手を貸して、一緒に次の道を探す
手伝いをしてやったらいいと思う。
ここでも、バランスだ。過干渉と放任のハザマで接する難しさはある。
でも、最近、随分それも、いい感じに整ってきたと思うこのごろ。
振り返ってみると、自分が親にされてイヤだった事をしないようにして
親からしてもらって嬉しかったことを積極的にやって
で、してほしかったけど、してくれなかった事を、やってきた。
それだけだなぁ~って思う。
基本、やはり親が自分にしてきてくれた事がベースになるのだな~
してくれなかったって事も、「やってあげたいこと」として
ベースに変換していくことが出来るものだから。
昔は、あんなに許せないと、怒りまくっていた両親への思いなのに
自分の親を許した分だけ、自分の子どもとも親密になれた気がする。
今の私は自分の母親とも、とっても仲良しなのだけど、
自分の子どもと仲良しの度合いだけ、母への感謝も増すように思う
これからも楽しみな「親子」と言う人間関係だと思う。
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