40代を超えると、家庭でも会社でも、はたまた地域でも、いっぱしの大人とし
て振舞わなければという思いが強くなります。
もちろん40代を超えなくとも、二十歳を超えれば立派な大人なわけですが、20
代30代は、まだまだ若いからといういい訳が、自分にできます。
ところが、40代に突入すると、その言い訳も自分で「無理があるんじゃない
の??」と、思うようになり、いい訳ができない状態に追い込まれます。
30代後半ともなると、そろそろ言い訳できない気配を感じ、焦りだしたりもし
ますよね。
そうすると、完璧な大人になろうとします。
完璧な大人って??
仕事も家庭も順調で、人に優しく怒ることなどなく、人望があり誰からも好か
れ、わからないことや、できないことが何一つなく、もちろん誰かに迷惑や負
担をかけることなどなく、健康で、自分はいつも幸せであると感じる事がで
き、おまけに周りの人全てを幸せにしてあげることができる人。
いないと思いませんか?
ところが、私たちは完璧にかなりこだわっていて、完璧でない自分を責めてい
ることが多いのです。
自分が完璧でないことを、責めていれば責めているほど、自分に厳しくなりま
すし、完璧を目指せば目指すほど、何もしたくないという思いが強くなりま
す。
なぜならば、完璧にできる人などいないので、当然自分が完璧になることも無
理だからです。
そうすると、完璧にこだわるばかり、完璧にできないならば、何もしないとい
うことになってしまうのです。
完璧な人などいない。
完璧な大人などいない。
そう受け入れることができれば、自分の完璧でない部分を許すこともできます
し、完璧でない周りの人達を優しく受け入れてあげることもできるのですが、
なかなかそれができなくて、苦しんでしまいます。
昔、私たちが子供だった頃、大人であった人達への怒りがあるのかもしれませ
ん。
完璧に面倒を見てくれなかった親や、完璧に教えてくれなかった先生に怒って
はいませんか?
怒っていればいるほど、自分自身が完璧でないことが、許せなくなってしまい
ます。
完璧でない自分を許せないと、完璧になろうと、頑張りすぎてしまうかもしれ
ません。
その結果、疲れ果ててしまい、普通にできていたことも、できなくなってしま
うこともあります。
自分に必要以上に厳しくなりすぎて、お堅い雰囲気をかもし出してしまい、人
が近づきにくくなり、人間関係が悪くなってしまうかもしれません。
完璧な大人になることを、やめてみませんか?
もちろん、成長を止めてしまうということではありません。
完璧でない部分は、今後の課題ということで挑戦し続け、できないからと自分
を責めるのはやめましょう。
できないことがあったり、失敗したり、怒ったり、泣いたりするぐらいの方
が、人間らしいと思いませんか?
ちょっと肩の力を抜いて、「まっいっか~」と思うぐらいのほうが、物事はう
まく流れて行くものです。
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