みなさん、よく動くのです。
動くというと、なんだか・・・な感じですが、行動力があり、セミナーなどで、「~してみましょう」という提案をすると、率先してやってくださいます。本当のところはどうなのかは、わかりませんが、世間的なイメージとしては、「重役さん=何もしない人」というイメージが定着しているように思うのですが、実際は大違いです。
役職が上がり、成功している人ほど、行動力があり、とにかくよく動き回るのです。様々な職業や、様々な立場の人が集まるセミナーなどで、よく見かける光景なのですが、テーブルや椅子を移動するとか、資料を配るなどという場面のとき、「私がやりますよ」と言って、すぐに行動して下さる人がいます。
とにかくよく動いて下さり、周りの方々への配慮も素晴らしい。
誰かが一人ぼっちにならないようにと、話しかけたりもしてくださいます。
後でその方の職業をお伺いすると、「やはりそうか」と思うようなお立場の方です。
仕事で成功するということは、誰かに何かを与えているということです。
与えるものが多ければ多いほど、与える人が多ければ多いほど、成功していけるもののようです。
誰かが何かに困っている。
その困っているものを、何とかできるサービスや物を提供できれば、ビジネス的に成功できます。
与えると言っても、物やサービスだけに限りません。
時間や、知恵、知識、言葉や、気持ち、情熱なども与えることができます。
「何を与えることができるだろうか?」そう常に考え、行動できることが成功の秘訣の一つなのかもしれません。
私達は、与えられる側にいるときは、自分からほとんど行動しません。
そして残念なことに、与えられる側のときは、不平不満が多くなります。
「~してくれない」
「~が悪い」
「~のせいだ」
そして、その不満の原因を自分で解消しようとしません。
いつか誰かが解消してくれるのを、ひたすら待つ身になってしまいます。
心理学を使ったものごとの見方には、与える側の人を「自立」、与えられる側の人を「依存」という立場と捉える方法があります。
ビジネスで成功している人たちは、常に誰に何を与えられるかを考えている人が多いので、自立の立場と見ることができます。
その反対の与えられる側や、与えてもらうことばかり考えている人たちは、依存の立場と見ることができます。
人間はたった一人で生きているわけではありませんので、自立の立場の人であっても、何らかの形で誰かのお世話になっていたり、助けてもらったりしています。
ですので、正確には、成功している人の多くは、自立の度合いが強い人と表現したほうがいいのかもしれませんね。
その自立的な与える側の目線を持っていると、ビジネスでの成功のチャンスをみつけやすくなります。
「誰が何に困っているのだ?」
「誰が何を求めているのだ?」
「私にできることは何だろう?」
「よし!行動しよう!」
これを繰り返してきた人が、成功しているのではないかと感じます。
この与える側の目線は、習慣にするといいかもしれません。
常に「今、自分にできることは何だろう?」そういう目線で物事を捉える練習をしてきましょう。
私自身も、その練習まっただ中です。
与えてもらうばかりでなく、与える側になっていきたいものです。
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