企業で新しい事業を始め、それを軌道に乗せるためにはある程度の時間がかかります。
今までの得意とする分野の周辺に裾野を広げる「拡張型」の新規事業もあれば、全く異分野の事業に取り組む「落下傘型」の新規事業もありますが、いずれにしても新しい事業に取り組むことは、リスクを背負うことにほかなりません。
そして、リスクを背負う度合だけ、その新しい事業に対する経営者のコミットメントが必要になってきます。
新しい事業が軌道に乗るまでは、その部門は当然のことながら、赤字になります。
最初のうちは新しい事業にまだ多くの人が夢を抱いているケースが多く、社内の応援の声も大きいものがあります。
しかしながら、その新しい事業がなかなか軌道に乗れないと、時間経過とともにその新しい事業に取り組んだのは間違いだったのではないか、傷が浅いうちに早く撤退した方が良いのではないかというような声がだんだんと大きくなってきます。
そして、その新規事業を推進している人間に対しても段々と冷たい視線が注がれるようになり、企業を支えていると自負する、“今の飯”を稼いでいる人々から非協力的な態度を取られたり、批判されたりという状況になってきます。
こうなってしまうと、新規事業という外に向かって切り開いていく力が、社内調整という内向きの力を割く必要に迫られ、どんどんと悪い方向へと転がり始めてしまいがちになります。
新規事業を始めた経営者の責務が、ここで大きく問われることとなります。
新規事業を推進している人をいかに社内の“反対勢力”から守り、そしてその力を新しい事業の成功のために外に向けさせる事ができるかが重要な課題となるからです。
では、社内の反対している人々をどのように説得すればいいのでしょうか?
それは、経営責任者の権力でそれを封じ込めるのではなく、経営者がその事業に対する熱い思いを語り、夢を語ることなのです。
仮に、権力を用いて封じ込めをはかった場合、反対勢力は自分の意見が受け容れられなかったことに対して憤りを覚え、声高に新しい事業に対して批判したり、あからさまに邪魔をする事はできないでしょうが、サボタージュという形で支援をしなかったりという形になってしまい、結局のところ封じ込めはうまくいかなくなってしまいます。
また、経営者の情熱と夢は、新規事業を推進する人の情熱も改めて喚起する事にもなり推進力が増すことになります。一方、新しい事業がどうにも上手く進まない状態が続くと、経営者にも迷いが生じてきます。
ここは、撤退するか継続するかの選択が必要になりますが、先ずは自分の何が“信頼”できなくなって迷っているのかを見つめる必要があります。
そして、それは本当にそうなのか、そうでないのかを自身で納得する必要があります。
例えば、マーケティングに間違いがあったとか、推進者に能力が無かったなどと自分以外の“外部”にその原因を求め始めると、誤った選択をしてしまう可能性が大きくなります。
なぜならば、今迷っているのは経営者自身であり、その迷いは自分自身の内側にある何らかの“信頼”がぐらついているからに他ならないからです。
本当にその“信頼”が信頼できなくなったとしたら、新規事業は勇気ある決断として撤退を考える方がよいと思います。
しかし、もし、まだその“信頼”がぐらついている程度であれば、新規事業に視点を変えた何らかのテコ入れをする方がいいのかも知れません。
それもM&Aなど今まで思ってもみなかった大胆な手法も視野に入れるべきではないでしょうか。
私は、新しい事業から撤退するのが早過ぎて後悔しているという話をよく耳にします。
「時代に比べて参入するのが早過ぎた」という類の話ですね。
情熱と夢があるならば、そこは自分自身の信頼と向き合って、継続か否かの選択をされることをお薦めします。
それが2つ目の経営者の責務と考えます。
今までの得意とする分野の周辺に裾野を広げる「拡張型」の新規事業もあれば、全く異分野の事業に取り組む「落下傘型」の新規事業もありますが、いずれにしても新しい事業に取り組むことは、リスクを背負うことにほかなりません。
そして、リスクを背負う度合だけ、その新しい事業に対する経営者のコミットメントが必要になってきます。
新しい事業が軌道に乗るまでは、その部門は当然のことながら、赤字になります。
最初のうちは新しい事業にまだ多くの人が夢を抱いているケースが多く、社内の応援の声も大きいものがあります。
しかしながら、その新しい事業がなかなか軌道に乗れないと、時間経過とともにその新しい事業に取り組んだのは間違いだったのではないか、傷が浅いうちに早く撤退した方が良いのではないかというような声がだんだんと大きくなってきます。
そして、その新規事業を推進している人間に対しても段々と冷たい視線が注がれるようになり、企業を支えていると自負する、“今の飯”を稼いでいる人々から非協力的な態度を取られたり、批判されたりという状況になってきます。
こうなってしまうと、新規事業という外に向かって切り開いていく力が、社内調整という内向きの力を割く必要に迫られ、どんどんと悪い方向へと転がり始めてしまいがちになります。
新規事業を始めた経営者の責務が、ここで大きく問われることとなります。
新規事業を推進している人をいかに社内の“反対勢力”から守り、そしてその力を新しい事業の成功のために外に向けさせる事ができるかが重要な課題となるからです。
では、社内の反対している人々をどのように説得すればいいのでしょうか?
それは、経営責任者の権力でそれを封じ込めるのではなく、経営者がその事業に対する熱い思いを語り、夢を語ることなのです。
仮に、権力を用いて封じ込めをはかった場合、反対勢力は自分の意見が受け容れられなかったことに対して憤りを覚え、声高に新しい事業に対して批判したり、あからさまに邪魔をする事はできないでしょうが、サボタージュという形で支援をしなかったりという形になってしまい、結局のところ封じ込めはうまくいかなくなってしまいます。
また、経営者の情熱と夢は、新規事業を推進する人の情熱も改めて喚起する事にもなり推進力が増すことになります。一方、新しい事業がどうにも上手く進まない状態が続くと、経営者にも迷いが生じてきます。
ここは、撤退するか継続するかの選択が必要になりますが、先ずは自分の何が“信頼”できなくなって迷っているのかを見つめる必要があります。
そして、それは本当にそうなのか、そうでないのかを自身で納得する必要があります。
例えば、マーケティングに間違いがあったとか、推進者に能力が無かったなどと自分以外の“外部”にその原因を求め始めると、誤った選択をしてしまう可能性が大きくなります。
なぜならば、今迷っているのは経営者自身であり、その迷いは自分自身の内側にある何らかの“信頼”がぐらついているからに他ならないからです。
本当にその“信頼”が信頼できなくなったとしたら、新規事業は勇気ある決断として撤退を考える方がよいと思います。
しかし、もし、まだその“信頼”がぐらついている程度であれば、新規事業に視点を変えた何らかのテコ入れをする方がいいのかも知れません。
それもM&Aなど今まで思ってもみなかった大胆な手法も視野に入れるべきではないでしょうか。
私は、新しい事業から撤退するのが早過ぎて後悔しているという話をよく耳にします。
「時代に比べて参入するのが早過ぎた」という類の話ですね。
情熱と夢があるならば、そこは自分自身の信頼と向き合って、継続か否かの選択をされることをお薦めします。
それが2つ目の経営者の責務と考えます。
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