とても、威圧的で、誰の言うこともきかず、周りに当たり散らす。
そんな上司がいると、ストレスは溜まる一方となります。また、どう考えても、「私の方が仕事ができるのに」と思ってしまう上司。
自分よりも、能力が低いと感じると、上司を上司と思えなくなってしまうこともあります。
「どうして、この人が役職についているのだ??」そう思ってしまうことも少なくないかもしれません。
どちらの場合も、ストレスはかなりのものですので、上司にくってかかりたくもなるでしょう。
でも、ドラマのようにはうまくいかないのが、現実です。
上司にくってかかって、ケンカを吹っかければ、職場での立場が危なくなってしまう可能性も大です。
では、我慢するしかないのか?
ある程度の我慢は、仕方ないかもしれません。
でも、このストレスを軽減させる為には、自分が上司というものに、期待していたことを、認めるといいかもしれません。
期待があるので、腹が立つのです。
私達は、相手が上司となると、どうしても下から目線で、期待をしてしまいます。
「上司なんだから、これぐらい出来るよね」
「上司なんだから、人格者なはず」
「上司なんだから、もの凄く仕事ができるはず」
「上司なんだから、仕事を教えてくれるはず」
「上司なんだから、部下を守ってくれるはず」
「上司なんだから、的確な指示を出してくれるはず」
その期待が多ければ多いほど、裏切られたときのストレスは大きくなります。
そして「上司のクセに」と、不満を募らせることになってしまうのです。
不満を持つことは、人間である以上、持って当たり前かもしれません。
でも、その上司に対する不満は、自分が上の立場に登っていくときに、とても邪魔になってしまいます。
「自分が上司になったら、きっと部下に不満を持たれるだろう」
「誰も私の言うことなど、きいてくれないだろう」
「うわべだけで、本当は私のことをバカにしているのだろう」
なぜなら、自分自身がそう思った経験があるからです。
そうなってしまうと、部下からの不満が怖くて、威圧的になって部下を上から抑えつけようとしたり、「上司だけど、期待しないでね」と、あてにならない上司として振る舞ったりしてしまいます。
まるで、昔自分が不満を持った上司のようになってしまうのです。
ですので、上司に不満があり、「どうしてこの人に役職がついているのだ?」と思ったら、ほんの少し、目線を変えてみるといいかもしれません。
「自分が期待している通りではないけれど、この人が役職につくということは、何が評価されているのだ?」と。
自分には、威圧的で迷惑な上司であっても、何か役職が付くに値する良い部分を持っているのかもしれません。
実は、とても面倒見が良い兄貴のような面を持っているのかも?
人が無理だという仕事でも、くらいついていく人なのかも?
自分には、とても頼りなく、仕事ができるようには、とても思えない上司であっても、もしかしたら、とても真面目で無遅刻無欠勤な人なのかもしれません。
得意先に、謝らせたらピカイチの腕前なのかもしれません。
もしも、上司に失望し、ストレスを受けるばかりなのだとしたら、自分自身が下から目線で、上司に過大な期待をしていないかチェックしてみて下さい。
そして、少し違う角度から、上司の評価ポイントを探してみるとよいかと思います。
だからと言って、上司を好きになる必要もないのです。
「なるほどな~、自分の期待にこたえてくれる上司ではないけれど、良いところもあるのだな」と思えれば、期待をかけて裏切られるというストレスから解放されます。
—–