これは意欲の源になる動機のことを言います。
「仕事のモチベーションが上がらない」「仕事でモチベーションが維持できない」と、使ったりますね。
言いかえれば、「仕事をする動機が見当たらないので、意欲が湧かない」「仕事をする動機が維持できない」という事になります。仕事をする動機と言われると、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?
「お金を得るため」「生活のため」という答えが多いかもしれませんね。
確かに仕事は、お金を得て、生活を維持していくために、必要なことです。
ですが、この動機だけですと、「仕方なく」「そういうものだから」という気持ちが湧いてくるもので、なかなか仕事への意欲というのが出てこなかったり、長続きしなかったりします。
「仕方なく」「そういうものだから」という動機だけで、黙々と仕事を続けていると、そのうちに燃え尽きてしまうことも少なくありません。
「仕方なく」「そういうものだから」は、自分以外の誰かや何かが決めたことで、それに自分は合わせているだけであるという感じになります。
そうすると、仕事をすることを、自分が選んだという感覚は、なくなってきます。
自分以外の何かから押し付けられているような、そんな感じになるのです。
私達人間というのは、「やらされること」が大嫌いです。
子供の頃、親から「勉強しろ」と言われれば言われるほど、勉強したくなくなった経験がある人は、少なくないのではないでしょうか。
反対に、好きな教科であったり、自分が興味を持てたことに関しては、「勉強しよう」と思えたはずです。
その分野に関しては、親に言われなくても、進んで勉強したかもしれませんね。
自分の中から湧き上がってくる動機がないからです。
仕事へのモチベーションが上がらない、モチベーションが維持できないのであれば、動機を探してみることが大切です。
「お金を得るため」「生活のため」というのも動機ですが、これらの動機の他に、自分の中から湧き上がってくる動機を探すのです。
「誰かを笑顔にしたい」「何かを実現したい」「好きだからやりたい」「売り上げを上げたい」「知識を得たい」「経験を積みたい」
自分の中から湧き上がってくるものであるならば、何でもいいのです。
湧き上がってきたものは、人にやらされるものでも、仕方なくやるものでもありませんから、水がこんこんと湧き出る泉のように、絶えることがありません。
そうすると、「仕事をする動機が見当たらないので、意欲が湧かない」「仕事をする動機が維持できない」とうことが、なくなります。
そして何よりも、自分の意志で仕事をするわけですから、発揮されるパワーが断然強いのです。
「ただ、何となく仕事を選んでしまった」「ここしか仕事ができる場所がなかった」という場合、なかなか自分の中から湧き上がってくる動機を探せないかもしれません。
そんな時は、「この仕事で、自分はったい何ができるのだろうか?」と、考えてみるといいかもしれませんね。
できることは、たくさんみつかるでしょう。
そして、そのできることの中に、喜びを見出すのです。
「お客様に笑顔であいさつすることができる」「期日通り、正確に仕事を仕上げることができる」「意欲を持って、すすんで学んでいくことができる」・・・
できることは、たくさんあるものです。
そこに、喜びを見出すのが、苦手な人が多いのですが、出来ることを、精一杯全力でチャレンジしてみると、喜びを感じることができるようになります。
「精一杯」「全力で」というところがポイントで、適当に、中途半端にやってしまうと、喜びは感じにくくなってしまいます。
できることと言うのは、自分が持っている能力です。
その能力を、精一杯、全力で出し切るというのは、自分の意志で実行することができます。
完璧にするのではなく、精一杯、全力でなのです。
ですから、自分自身が「やるぞ!」という意思を持つことで、可能になるのです。
この「やるぞ!」というのも、自分の中から湧き上がってくるパワーの一種ですから、モチベーションを上げることができます。
そして、精一杯、全力で出来ることをやることで、その仕事に喜びをみつけることができ、その喜びを動機に変化させていくこともできるのです。
仕事へのモチベーションが上がらなかったり、続かなかったりするのであれば、ぜひ一度、「自分の中から湧き上がってくる動機」に目を向けてみて下さいね。
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